最終処分場にとって大切なゴミの分別

ごみの分別は、ごみを出す私たちが各自で行わなければいけません。
可燃物と不燃物はもちろん、瓶や缶、ペットボトル、プラスチック容器などは資源ごみとして分ける必要があります。

このようなリサイクルはもちろん、限りある資源を大切に使っていくためにも大切なことです。
その一方で、ごみの分別をすることには、ほかにも、できるだけ最終処分場の寿命を延ばすためという、もうひとつの目的があります。

たとえば、可燃ごみは焼却して灰に、不燃物は細かく砕いて破片にするといった中間処理を行うことで、ごみの容量を大きく減らすことができます。
それによって埋立が必要なごみの量も減り、最終処分場も長持ちするようになるというわけです。
反対に、分別の難しいごみには困ってしまう部分もあります。

たとえば、その代表例としてビニール傘があります。

ビニール傘は本来、金属部分の骨は資源ごみとしてリサイクルすることができる素材です。
また、それ以外のビニール部分は燃やすことができるので、そのほとんどを埋め立てる必要がないことになります。

しかし、実際にはビニールをはがすのにはかなり手間がかかります。そのため、分別をして最終処分場まで持ち込まれるのはとてもまれなことだそうです。
かといって、いちいち現場でその作業をしていると、大変な経費がかかってしまうことになります。

結局、ほとんどのビニール傘はそのまま埋め立てるしかありません。

日本は世界一傘の消費が多い国で、ビニール傘の年間消費量はおよそ8,000万本あるといわれています。
しかも、そのうちのほとんどがわずか1年以内でごみとして出されてしまうという現実があります。

最近ではコンビニでとても安価に購入できるので、その場で必要なときだけ買って使い捨てにする、という人もめずらしくないようですね。
ですが、そういった行為がじつは最終処分場の寿命を縮めている、ということは意識しておかなければいけません。

自治体のなかには、最終処分場のスペースを空けるために、かつて埋め立てたごみをふたたび掘り起こしているところもあります。
以前は、まだ資源あつかいされていなかった瓶や缶、それから燃えるゴミとして処分されていたビニールなどを掘り出し、最終的に最終処分場の寿命を延ばすことに成功しました。

もちろん、この方法にもかなりの人手やコストが必要となることは、言うまでもありません。特に費用については、それだけで数十億円にものぼったといいます。
また、ダイオキシンなどによる作業員へのリスクも見のがせません。
このように、分別には最終処分場にとってさまざまな影響があります。

私たちもつねにその点を心がけて、自宅やオフィスでしっかりごみの分別に取り組む必要があるのです。