ごみから塩をリサイクルする最終処分場

高崎市の一般廃棄物最終処分場は、もともと吉井町上奥平にありました。
埋め立てがはじまったのは昭和50年からで、おもに同市の高浜クリーンセンターなどから出る焼却後の灰や、破砕したごみなどを処分してきました。

しかし、長年にわたって埋め立てを行ってきたため、キャパシティが間もなく足りなくなるという事態になってしまいます。
そこで、平成13年4月から稼働したのが、旧榛名町内、現在の高崎市上室田町に設立されたごみ最終処分場だったのです。

これが、現在の高崎市一般廃棄物榛名最終処分場、通称「エコパーク榛名」です。

この新処分場の設立にともない、吉井町の埋立地は一般家庭から出る、石やブロック、汚泥といった集積所に出せないごみ、
さらに火災などの災害ごみを引き受けるようになりました。現在でも、事業ごみ以外なら自分で持ち込むこともできます。

一方、エコパーク榛名も平成22年度末には残余容量が少なくなり、24年3月の埋立期限が近づいていました。そこで、新たに二期工事をほどこし、埋め立て地を10mかさ上げすることで、残余容量を2万4,000立方メートルから3万1,000立方メートルに増やしたのです。これによって、残余年数も平成37年まで延長することができました。

このエコパーク榛名のユニークな面のひとつに、塩をリサイクルしているという特徴があります。

ごみのなかの食品にふくまれた塩分がもとで、雨水によってしみ出たものを脱塩処理すると、この副生塩と呼ばれる塩が得られるのです。

エコパーク榛名では、この副生塩が年間で50t以上も取れます。

もともと、しみ出た水は海水のように塩分濃度が高いわけではないので、脱塩処理まで行っている最終処分場はほとんどありあません。全国でも、1割未満でしょう。しかも、そのほとんどが処理場で放っておかれたまま、あるいは産業廃棄物としてあつかわれているのです。

高崎市では、この副生塩を、融雪剤やグラウンドの地固めなどに利用してきました。最近では、夏でも利用できるように除草などにも使っています。塩が水分を奪うことで、雑草の根を枯らしてしまうわけです。

このような徹底した資源の再利用は、まさにエコパークという名にふさわしいリサイクル活動の一環といえます。

エコパーク榛名では、一般の方にもごみ処理に対する理解を深めてもらうために、小学生から広く見学の受け付けを行っています。希望する人は電話で現在の予約状況を確認してください。それから、メールか電話、あるいはFAXなどで見学希望日の2週間前までには申込書を郵送、あるいはファクスで提出してください。